26.7.07

アート塾の目標

現代アート塾は,そこに集まる人たちによって,ひとつの共同体が形成されます.この共同体の目標は,現代アートの状況,つまり,現代のアーティストたちの活動と現代アートを成り立たせているもの(いままでに蓄積された歴史的事実,現代アートを支える制度・施設・イベント・人たち,現代アートの基盤にある理論や考え方など)について検討することを通じて,それぞれの個人が,現時点でのアートの動向にどのようにかかわるのか(アーティストならばアーティストの活動として,アーティストでないならばそうした動向にどのように参加するのか)という,行動に結びつく手がかりを探ることです.

その過程で,共同体の形成が実現されなければなりませんが,その形成や維持が目的ではありません.この共同体は閉鎖的であってはならず,個人の自由を尊重するものでなければなりません.全体のまとめ,話題の提供など,講座としての方向づけは,共同体参加者の希望を取り入れながら,小倉正史がいたします.共同体の組織については,Para GLOBEが会場提供などの具体的な援助をするサポーターの役割をします.共同体に加わる人たちのなかから,連絡事務と会計がそれぞれひとり,この共同体の目標を理解して,ヴォランティアとして作業をしてくださることが望まれます.

この現代アート塾の第2期は2007年7月末からスタートしました.この再開が,上述したような目標に向かって,アート塾に集まる人たちにとって有意義な機能を果たせるようになることを願っています.

小倉正史

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